耳鳴りとは、周囲に音源がないのに、「ジー」「キーン」「ドクドク」などという音が聞こえてしまうことをいいます。
そのために「物事に集中できない」「眠れない」「イライラする」といった、つらい状態を引き起こします。

耳鳴りにはいくつかの種類と原因があり、ムチウチなど、頚椎のゆがみや圧迫が原因とされるものもあります。

交通事故によるムチウチは、原因と因果関係の特定や病名診断が難しいとされています。

交通事故後の耳鳴りやめまいは、頚椎を通っている交感神経を痛めたことによって起こり、他にも頭痛や吐き気を伴う｢バレ・リュウ症状型｣のムチウチを疑います。

交感神経は、副交感神経と共に、自分の意思とは関係なく生体のホメオスタシス（恒常性）を維持し、生体の状態を一定に保つ働きをする神経です。

頚部の交感神経は、頚椎の中を走る椎骨動脈や頚動脈に神経を絡ませて血流の調節に参加したり、目や耳、心臓の機能にも働きかけている神経です。
この神経が、何らかの外力により損傷を起こすと働きが鈍くなり、バランスを崩します。

バランスを崩すことによって起こる症状は、下記のように多岐にわたります。

交通事故後、耳鳴りやめまいを感じたら、まずは整形外科を受診し検査を受けてみましょう。
精密機器がありますのでムチウチに起因するものなどはここで判明する場合もあります。

そして、耳鳴りやめまいは、耳の異常に共通する不調ですので、耳鼻科も有効です。
それでも判明しなければ、内科へ行くのもひとつの手段です。

というのは、交通事故に起因する場合、内科で判明することは多くありませんが、消化器異常を伴っている場合、精神的なものという診断の裏づけにもなり得ます。

耳鳴りやめまいの原因は多岐にわたるため特定が難しいこともあり、完治をめざすには多角的に調べていくことがポイントです。